2007年3月
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ACOUSTIC IMAGEのアンプを購入。楽器用のアンプを買うのは実に20年ぶりだ。
使ってみたところ感心するところが多かったので、今回はそのレポートみたいになります。
そもそもウッドベースを積極的にライブで使おうと思ったのがきっかけです。
エレクトリックアップライトやハウリング防止の防振加工をしたベースを
ウッド的な場面で使っていたのだが、生々しい感触がほしくなったというか、
ボディのある音をライブで再現できないかというか。
どのみちピックアップを使用するし、ハウリング回避のEQをすると低音がなくなるので、
ソリッドな楽器でいいではないかと考えていたし、
実際かなりコントラバス的な音も極めたと自負もあったが、
そのあとに控えていたのがウッドそのものの再生だった。
普段からライブではモニタースピーカー返しのみだが、
まず手始めに床においた通常の状態で鳴らしてみる。
ピックアップはFISHMAN フルサークルである。小さい音量でもすぐハウる。
次に1メートル位の高さの台にのせ体の右後ろにおいてみる。
楽器のボディに音がかぶらない様にして少しは音量が上げられるが、
フラットな音質にするとすぐハウる。
いろいろな現場のいろいろな機材で試みてみたが、
ベーシスト本人の生ウッドのモニターとしては通常のシステムは相性が悪い。
体の後ろに置く通常のベースアンプも尚更だ。
ベーシスト当人以外の場所のモニターはハウらないのでちゃんと鳴るのだが。
ちなみにマイクでひろっても現代のPAの音量では難しい。
ACOUSTIC IMAGEのアンプはすでにウッドベーシストの定番となっているが、
音がこもった印象があった。
どうやらそれはTHE REALISTのピックアップと組み合わせて使っている人が多いからの様だ。
THE REALISTは僕は苦手だ。
ヘッドアンプ Focus1をエレベで試奏してみると実にクリアー。
画期的なContraのスピーカーキャビネットも良い。
一体型のContraでも良かったのだが、他のスピーカーを使う場合や出力を考えて
Focus2Rとキャビを購入、エフェクトは特に必要なかったが2chあるのも便利そうだ。
とにかく小さくて軽い。
まずウッドで鳴らしてみる。ウーハーが下向きについている独特な形状のためか、
かなり音量をあげてもハウらない。
EQセンターでも低音が充実して高域もいやみがない。
丸いというのでもない、良い音質としか言い様がない。
キャビの形状による聴感上ではないかと思い、プリアウトから録音してみたが印象は変わらない。
とにかくウッドのハウリング軽減としては驚異的である。
THE REALISTの様なハウりやすいピックアップの使用者が使う訳だ。
FISHMANだとまずノッチフィルターも必要ない。
次にパッシヴのFISHMANのピックアップ装着のアコギを鳴らしてみる。
通常はプリアンプが必要なピックアップだが、直に入れても充実した音質になるのには驚いた。
かなりゲインが低いはずなのにノイズもない。
ピークインジケーターはついていないのだがゲインコントロールはどうなっているのだろう。
ベースもそうだがピエゾピックアップとの相性は抜群である。
マイク入力のキャノンでピエゾを入れてみたところいきなりオーバーロードした。
キャノン入力のゲイン設定はだいぶ低くなっている様だ。
今のモデルからプリアウトのポストEQが出来る様になったそうだが正解である。
プリアンプとしても非常に魅力的だ。
マイクで使用はしていないがPAのないホールで
クラッシックギターを鳴らすとか丁度いいのではないか?
あと底面についたスタンドを出してななめにして使う事で意見が分かれる様だが、
単一指向でモニターするアンプではないのでそれほど差はない。
まあななめのときが少しハイがはっきりするかな。
以上ほめちぎってしまったが短所を挙げれば歪まないことだ。
ゲインがフルでも全く歪まない。AMPEGみたいなファットな音はしません。
まさにウッドベースで最も真価を発揮するアンプで、
今ウッドにはこれ以上のアンプはないでしょう。
試していないがアコギ型のエレアコベースにもうってつけでは。
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NHK「きょうの料理」のテーマ。
新バージョンの録音の仕事が来た。
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